
ハイサンプリング音源にはブログをやっているぐらいなので興味はあるものの、基本は雑誌やネットの情報は見ないという方針なので(これには過去に雑誌の評価を信じての苦い思い出が...)、このようなイベントの情報は入らない状態。とはいいつつも、本当にプロフェッショナルな方々の話は聞いてみたいとおもっているので、楽しみに行きました。
新宿方向に向かって歩く歩く。途中最寄の四ツ谷三丁目駅は通り過ぎたんではとおもいつつも、歩いていくと立派な消防署にたどり着く。そこを右に折れて住宅街に入っていきしばらくすると、目的地につきました。

しばらくして機器が操作され違う曲が流れてきました。「この微妙なくぐもり感は96khzだな」と以前しばらくアップサンプリングでは96Khzでソースを揃えていたこともあり、耳が覚えていたのだろう。これもしばらくして説明があり、確かに96khzの音源でした。
しかしまあ、家で192KHzのソースを楽しめるのはヘッドフォンだけなので、それがスピーカシステムから聞こえてくるのは不思議な感じ。家のスピーカシステムはCDやDATの音は楽しめるが、ハイサンプリングレートの音はちょっと不自然に聞こえてしまうのだ。

また比較用にPS(ラック中央で青白くパネルが付いているもの)も用意されていたが、PSの音はディザやノーマライズされたように太く前にくっきり出てくる音に感じた。個人的にはLINNの方が好みだなあ。
この試聴会は短時間でしたが盛りだくさんでした。まずMP3の音が流されました。う~ん聞くのは10年ぶりだろうか、正直聞くに堪えない音。続いて16bit/48KHzからはじめて24bitの場合、96KHz、192KHzと、まさに数年前に辿ったサンプリングレート遷移を追体験。やはり24bit/192KHzになるとホットする。だんだんハイサンプリングになるにつれて試聴会に参加している人もうなずいている。しかし資料に192KHzの音を表現するのに「柔らかい」を使っていたのには少し驚いた。わたしも周りの人に説明するときにこの表現を使っていたからだ。デジタル臭さがとれた音になる。
その後はジッターのお話。今使っているシステムをアップグレードしようとした時にまずこの問題を考えていたのでとても興味深い。カテゴリ6のケーブルとカテゴリ5の長いケーブルと繋ぎ変えたときの違いなどは非常にわかりやすく、方向性としてジッターはやはり重視していこうとおもった。
またパソコンのプロセス割り込みによる問題やHDDとSSDの差異なども興味深く、また外部の情報を聞かずに独自に考えて対処していたことと同じことを、プロの方から聞けて確認できたことは収穫だった。すなわちシステムとしてハイサンプリング環境でも、これまで蓄積されてきたノウハウや抑えるべきポイントは変わらないが、ただ新たな機材に対して新たな視点で適用しなおすことが必要なんだなあ。
続いてスピーカの開発責任者のお話。設計の経緯などがありましたが、ハイサンプリング音源による試聴で、さらに半年チューニングをやり直した点はおもしろかった。そしてハイサンプリング音源では「カラーリングをなくすことが重要」というお話には激しく同意。
これは個人的にアップサンプリングをはじめた頃に同じことを思ったからで、手元のヘッドフォンをどれにメインにしようかといろいろ試す中、まずはSTAX、次にソニーのスタジオモニター、そしてゼンハイザーときて、最後Audio-technicaにしたとたんこれだ!
Audio-technicaは雑誌ではおもしろみのない音と評価されることが多いが、色付けのないシンプルなドライバはスペックの45,000Hzが活きるのかさわやかに伝えてくれる。このヘッドフォンはそれこそCDやDATを聞くときには薄っぺらい音に聞こえるが、24bit/192KHz音源では軽やかにそしてハイサンプリングレートのソースのせいだろうか艶やかに!鳴るのだ。
さて試聴会の貴重な経験を得て、今後の方針を考えてみるに、スピーカシステムに比べて桁違いのハイコストパフォーマンスだと信じているヘッドフォンシステムをメインにすることにはかわりなく、新調予定のPCのパーツの電源BOX、大口径低速ファンあたりはさらにもうワンラックアップしようかなとおもいつつも、再度スピーカシステムに身を投じる際(その場合資産枯渇の可能性大)には、今回のようなハイサンプリングを想定し、チューニングされた機材を選択しようともおもう。
最後におみやげとしてHQMストアで販売されている音源を1枚いただけることになりました。これは予想していなかったことで素直にうれしいことでした。ということで早速いつもの分析をすることに...。