XPモードでWaveUpConverterを使う

(3/9 VMware Playerでのテスト内容を追記して更新)
(3/30 前述のリンクを追加して更新)


 前述のとおり、64bit環境で大量のメモリ(4GB以上)を積んでいるマシンでは、フィルタップ数の上限が制限されてしまうことが確認された。アップサンプリングは前のPCですればいいのだが、そのたびに起動するのはめんどうだ。そこでXPモードで実行できないかとおもい実施した。
 まずBIOSでIntel Virtualizationをenableにして、VirtualPCとXPをダウンロードして実行。標準のXPモードのWindows XP(32bit)を、2GBのメモリを割り当て起動した。アップデートパッチが大量にありひととおりインストールした後、ようやくWaveUpConvererをインストールして起動してタップ数を確認。おー24まで出ている。前のPCは同じ2GBの環境であったがそこでは通常は23だった。WaveUpConverterは起動時に空きメモリをチェックして上限を決めているが、まっさらなXPなので24に増えたのであろう。
 なかなかいけそうだ。そこで統合機能を使って、Windows 7上から起動してみる。左上がWindows 7上で動かしているWaveUpCunverterでフィルタップ数の上限が19となっているのに対して、右下の統合機能で起動しているXPモードのフィルタップ数の上限は23となっている。よしいいぞ。
 そこでデスクトップに置いたテスト用のWavファイルをドラッグ&ドロップしよう...がーんVirtualPCではドラッグ&ドロップが使えなかった。WaveUpConverterではドラッグ&ドロップが唯一の入力インターフェイス...終わった。
 しかしまだドラッグ&ドロップが使えるVMware Playerがあるので試してみる。最新版ではXPモードをインポートできるので、その機能を使って環境を作成。とはいってもアップデートやアプリケーションは再度インストールが必要。統合機能のようなユニティー機能を使えば、Windows7のファイルエクスプローラから、ドラッグ&ドラッグでWavファイルはコピーできる。しかし...(後述)。
 とりあえず各環境での処理時間を計測して比較してみると、仮想環境とはいえ、旧マシンを圧倒するスピードである。面白いのは、最初の初期化フェイズでは進捗バーの動きは同じようなものだが、実際のアップサンプリング処理に入ると旧マシンでは、そこが一番進捗バーがなかなか伸びなかったところだが、仮想マシンではCore i7パワーなのだろう。そこからぐんぐん伸びていく。


 統合ではないXPモード上でも結構なパフォーマンスが出るので、またVMWare上ではもっとスピードが出るのでそちらでやってもいいかなとおもいきや、なぜかどちらもよく落ちることが確認された。けっこう頻繁であるが、必ずでもないのが痛い。
 1回目はだめでもそのまま繰り返すとOKなどよくわからない。落ちているモジュールが中核のフーリエ変換のライブラリなのがちょっと痛いが、こちらを最新のものにしてもだめだった。リアルPCの旧マシンでは一度もこの現象をみなかっただけに、多数を連続バッチでかける作業には躊躇していまう。