ヘッドフォンのイヤーパッドを換装する


アップサンプリングをしまくっていた2008年に、その膨大な音の情報をもっとよく聞きたい!とおもいはじめましたが、ちょうどそのころ愛用していたソニーのスタジオ用ヘッドフォンとモニターヘッドフォンが連続して、ソニータイマーが発動してまさかフレームが壊れました。そこでヘッドフォンを新調しようと試聴を繰り返して辿りついたのが、下のオーディオテクニカのATH-AD1000でした。

手持ちで持っていたゼンハイザーのヘッドフォンと同じ、オープンエアタイプを探していたのですが、なかなかいいものに出会えませんでした。

そして最後に試したのが、当時はまったく購入対象にしていなかったこのオーディオテクニカのヘッドフォンで、これを試聴をするとその色をつけない明快さが素晴らしい。やはり試聴は大事です。

モデルとしてはこのATH-AD1000はエントリークラスで、AD2000という上位のモデルもありましたが、当時の出力側のパソコン音源ボードとヘッドフォンアンプとのバランスから、「まずはこれでいこう」と購入しました。


しかしそれから7年。イヤーパッドの周囲のカバーはとれ、耳にあたる部分の東レの誇るエクセーヌも経年劣化しました。

そこで数年前に発売されていた新モデルに新調しようかとおもったのですが、このイヤーパッドの劣化はそこそこ前から始まっていたので、今度はより耐久性がよいもの、本皮がいいなとおもってオーディオテクニカのサイトで見つけたのがこのATH-W5000です。
イヤーパッドが「スペイン産ラムスキン採用で耐久性アップ」とあっていいのですが、問題はオープンエアタイプではないこと。がっつり密閉型です。どうしてもオープンエアタイプがいい

さてページの下の方をみると小文字で「交換イヤパッドHP-W5000(税抜 ¥5,000.)」とあります。そうだこのイヤーパッドだけを手に入れよう。機種が違っても多分大丈夫だろう。同じ会社の製品だし・・・。そう自分を納得させて単品で買えるところで注文して換装開始!

簡素な箱に入ってやってきましたが、これで十分。
箱の中身は透明ビニールに入ったイヤーパッド
換装のしかたが書かれた紙が一枚入っています。
左が表?の耳にあたる側
右が裏のユニット側に取り付ける側
上が新しいラムスキンのもの
下が7年間酷使したイヤーパッドのなれの果て
ちなみに古いパッドの方は周囲の飛び出ているバリを全て剥がして、何回かお湯+アリエールで予備洗いをしてから、さらにお湯+オキシクリーンにつけることも2回と徹底的に洗浄したところ、またサラサラでフカフカになったような気がします。うーんまずはこれを試してみてもよかったかも。

古いパッドをとりはずしたところ
この機会にアルコールで拭いておきます。
とりつけはヘッドフォン(上)のふくらんでいる方と
パッド(下)裏側のカバーが長いほうを合わせてはめていきます。
(写真ではどちらも左側がそれ)
換装を終えた状態
さらっと終わったようにみえますが、換装作業はやはりサイズが違うのか、丁寧にする必要があります。これ入らないだろうとおもったことも何度か・・・。根気よく少しずつへめこんでいきました。

ラムスキンのさわりごごちは最高です

さて換装後ですが、イヤーパッドを変えるだけで新しいヘッドフォンのような気が味わえます。それは耳につけた感じが今までと全く違うこともそうですが、固定スピーカのそれとはいえないまでも、やはりハウジングが変わると音に影響するため、とおもわれます。