WaveLabでアップサンプリング後の波形をみる

 さてWaveUpConverterで作成されたWAVファイルは、元のファイルに比べてどのようになっているのであろうか。そこで元の16bit44.1khzのファイルと24bit176.4khzのファイル(ディザなし)を、WaveLabというツールで表示して違いみてみることにする。

 左が元のデータの波形で、右が生成されたデータの波形である。すぐわかるのが右の方がなめらかな波となっていることである。また強度(縦の軸)でも若干レンジが拡大していることもわかる。これが少し音が大きくなってきこえることの原因だろう。これを見ると素人ながら雑な表現だが”良くなっている”ように思え、実際に受けた感動を裏付けてくれる。


 次にディザなし(左)とディザあり(右)を比較してみよう。どちらも24bit176.4khzだが、右のディザありは明らかに波がディザされ散らされていることがわかる。また波の進行も谷から山へは、等間隔で移行するのではなく、最初と終わりはゆっくり、中ほどで伸びがでているようにみえる。さてこれを実際に聴くとどうなるか。
 違いは明らかにあり、かつ好みによる好き嫌いが出るものとおもわれる。ディザありは透明感は薄くなるが、一方で音の深みというか楽しさ、リアル感が出てくる。ただ高音で多少ギスギスした感じが出てくるかもしれない。個人的にはアコースティック、自然音系はディザなしで、デジタル音で古い録音のものはディザありにして楽しんでいる。