BBC プロムス 2008 ロイヤル・アルバート・ホール

 ソースはNHKで放送された「BBC プロムス 2008」で、2008年9月13日にロイヤル・アルバート・ホールで行われたもの。16bit48khzで録音したものを、24bit192khzにアップサンプリング。この番組は放送時間が長いので...一部恒例の企画ものを除いてWavPack後の総サイズは1.63GB。
 映像は通常の約半分のビットレートで録画(RD-X4は0.2メガビット単位で指定できる!)しているので下のスナップショットの画質は荒いが、音質はL-PCM固定なのでやむを得ない。

 プロムスは水戸黄門みたいなもので、長年変わらず最後に必ずやるプログラムがある。「ルール・ブリタニア」がはじまるとだんだん今年もくるぞーと期待が高まってくる。それはこのホールにきている参加者も同様で、「威風堂々」からただならぬ雰囲気がはじまり、エルガーの「エルサレム」で一つのピークを迎える。
 会場の様子は壮観で、会衆みな立ち上がって歌い、旗がふりまわされ、笛やら鳴り物が鳴らされる。こういったときの様子をWaveLabで波形としてみると拍手のときのようにものすごい複雑で、形としてみても壮観な形をしている。そしてこれはまさにアップサンプリングのしどころで、音の粒子がひとつひとつがくっきりうきあがり、浜辺に寄せる波のように、力強い音ながら耳に心地よい音になる。これはアップサンプリング前だとこの感じは得られない。
 さて、「エルサレム」のあとは「イギリス国歌」が、これも会衆とともに演奏され、こういうプログラムが毎年あることも、このようなみんなで歌える、かつ音楽的にも優れた国歌があることをうらやましくおもわされる。このあとどこともなく「蛍の光」がはじまり、そして歓声の中でおわっていくイギリスの夏の終わりの風物詩である。