アルミテープで一工夫


 DIYのようなタイトルをつけたが、ピュアオーディオ機器一辺倒だったときは、スピーカにはかせるインシュレータをつくってみたり、ホームセンターへいって分厚いコンクリートブロックやゴムシートを買ってきてスピーカースタンドをつくったり、スピーカー、RCA、電源ケーブルを換えてみたり、いろいろ工夫を試みていた。
 パソコンで聴き始めてしばらくすると、またむずむずとこの手の衝動がわきあがってくる。さてどこに手をいれようかとながめると目につくのはパソコンの裏のケーブル類混雑さと、その細さである。一番太い電源ケーブルにしても、CDプレイヤーのケーブルに比べるとまだ細い。ということでここに手をいれることにする。
 てっとりばやいのはアルミテープである。ほんとうは銅テープがいいのだが入手がむずかしいので、ホームセンターにいって厚めのアルミテープを買う。100円ショップでも売っているが、なるべく厚いのがいいのでホームセンターで複数の中から選択する。
 家に帰ってはさみで適当な長さで切って、裏のシートをはずして粘着面を出してケーブルに巻いていく。チョキ、ペタ、チョキ、ペタ........とテレビを見ながらがよいだろう。またアルミホイルより厚くて鋭いので手を切らないように注意がいるし、はてしなくつづくチョキ、ペタ。忍耐もいる。巻き終わったケーブルはとても硬くなるのでとりまわしも工夫がいる。
 巻き終わってもまだたっぷり余るアルミテープ。次の目がいくのがパソコン本体。使っているケースは大口径の低速ファンによる静穏タワー型だが、貼りがいがありそうにみえる。ということで側面のパネルをはずし、その裏面にしきつめる。たっぷりつかおう。
 でもまだまだ余っている(上写真)ので、ついでにONKYO SE-200PCI LTDのように、サウンドカードにもシールドのようにかぶせようかとおもったが、危険な香りもするのでこれは後日にする。
 さてアルミテープ自体の役割だが、本などによる電磁波の遮断や吸収、熱拡散などいろいろな効果があるようだが、正直このあたりはよくわからない。個人的には静寂部がよりひきしまる体験ができるので気に入っているが、波形のように目でみえるものではないので思い込みもたぶんにあるだろう。
 ただ、それゆえこれだけはいえるのではないだろうか。より耳をすまして、音を聞き漏らさないという姿勢になるという効果はあると。より音に真摯に向かい、期待しながら楽しむことができる。というのがけっきょくのところ、確かに得られるものである。これさえも得られないのはちょっとさみしい。