Jian Wang バッハ:無伴奏チェロ組曲

 ソースはNHK「BSクラッシクロイヤルシート」で放送された2005年5月26, 27日東京・王子ホールで行われたジャン・ワン「バッハ:無伴奏チェロ・リサイタル」。16bit48khzでL-PCMで録音したものを24bit192khzにアップサンプリングしたもの。演奏時間は2時間38分。WavPack後のサイズは4.45GB。

 深夜に、バッハの無伴奏チェロ組曲(全曲)を、3時間近くぶちぬき放送してしまうのはNHKだけができることである。プログラムとしてもシンプルそのもの。舞台の袖からサッとさっと入ってきて座り、楽章がおわるごとにチェロを前に傾けそして戻し、また演奏をはじめる。これを数回繰り返して最後の楽章を終えると拍手がなり袖に戻る。これが一セットで、第6番まで6回たんたんと繰り返される。
 これが衛星アナログBモードL-PCMで放送されたのである。これ以上の何を望むだろうか。小規模なホールで、ソロということもあり、録音はレンジめいっぱいチェロの音色で使用されている。そしてアップサンプリング後はそのレンジが拡大され、そしてきめ細やかになり、全域がチェロの音で満ちることになる。バッハを無心で聴くには最高ではないだろうか。