「タイトルの下にある”静的アップサンプリング”とは何?」

 このブログはGoogleのサービスということもあり、アクセス状況がAnalyticsというツールでグラフィカルに見ることができる。それによると当初のユーザ数/日は、多くとも数十であったが、ここ数ヶ月急上昇しており、平均して300を超えて、直近はUSBDACラッシュの影響だろうか、さらに倍の勢いである。

 マウスクリックでいろいろ集計をみることができるのだが、どうもOKWebなどの質問サイトや、メーカのサポートページなどで投稿者がこのサイトへのリンクを張っていて、そこを経由してのアクセスが多いようだ。またマイナーなキーワードが理由だろう、海外からのアクセスも少なくない。

 そして質問や意見も多くいただいているのだが(全てにお返事できていません...)、最近いただいたのが本投稿のタイトルである。たしかにこのような言葉はない。発端は今年の夏ごろにいただいた「Frieve AudioとWaveUpConverterの違いはなんですか?」という質問である。そこで違いを示すために”静的アップサンプリングと”動的アップサンプリング”という言葉を造って、本ブログで使いはじめた。

 "動的アップサンプリング"は、昔からDACの機能として各社が提供しているものであり、例えばCDを再生しながら、リアルタイムにサンプリングレートを変換してそれを出力するものを意図している。PCでもその高性能を生かして商用DTMソフトや、Frieve Audioなどのツールでも実現できているものがある。

 一方"静的アップサンプリング"はたっぷり時間をかけて高精度にサンプリングレートコンバージョンを行うものを意図している。最新PCのフルパワーでも、曲の実際の演奏時間の数倍をかけるわけなので、当然再生しながらというわけにはいかない。しかし変換済みを再生するので演奏時にはパワーはいらなく、1回やれば済むという意味ではエコ?また動的アップサンプリングよりタップ数などのスペックレベルでは圧倒的優位であり、十分にバッファに入れて再生できるので安定性が極めて高い。