Windows Media Audio 24bit 96khzにエンコード

 アップサンプリングしてできたWAVファイルをそのままで聴いてもいいが、サイズも大きいし、またファイル自体にアーティストや曲名といったメタ情報を持たせることができない。そこでエンコードしてライブラリ化することで、サイズも小さくまた目的の曲をかんたんに見つけやすくしようとおもう。
 最初におもいついたのがこれまでメインで使用していたWindows Media Player用に、Windows Media Audio(WMA)エンコードすることである。これを可能にするのが「Windows Media エンコーダ」である。GUIで操作できるので便利だが、早速エンコードしようとおもってみてみると、あれ?どうも24bit192khzの選択肢がない。そんなはずは...とおもうのだがコマンドでフォーマットリストを出してみると...

cscript.exe "C:\Program Files\Windows Media Components\Encoder\wmcmd.vbs" -a_formats


 と、ロスレスでは最高で24bit96Khzまでとなっている。うーんと納得はいかないが、しょうがないのでアップサンプリングしてできた176.4khzや192khzのWAVファイルをエンコードしてみる。結果として96khzにダウンサンプリングとなるがしょうがない。
 まず最初にプロファイルを作成する。これはどのようなエンコードをするのかを設定したファイルである。この作成には「Windows Media プロファイルエディタ」を使用する。現在の環境で利用できるフォーマットがプルダウンで選べるのでWindows Media Losslessを意味するVBR Quality100の 96khz 2channel 24bitを選択して名前をつけて保存する。



 設定ファイルを作成したらあとはWAVファイルをエンコードするだけだ。これには「Windows Media Batch Encorder」を使用する。さきほど作成した設定ファイルを読み込んだあと、エンコードしたいWAVファイルをドラッグ&ドロップでリストにほうりこんだあと実行すると、複数のWAVファイルを順次24bit96khzロスレスでエンコードしてくれる。この際Output Stringに文字を入れておくと、作成されるファイル名に付加される。



 作成したファイルをWindows Media Playerが参照するディレクトリに入れると自動認識されるので、1つまたは複数選択してアーティストや曲名などのメタ情報を設定すれば完了である。


 通常の16bit44.1khzの曲と同じインターフェイスを操作できるのは、WAVファイルと比べると便利である。ここでは違いを出すためにアルバム名に24bit96khzを付加している。そうすればあとで24bitを聴きたいというときに検索を使ってみつけだすことができる。
 さてインターフェイスはwavファイルより向上したがひとつ問題がある。Windows Medai Playerのバッファが通常の16bit44.1khz向けに設定されているようで、曲間がないアルバムの再生では、例えば1曲と2曲目の間でぷつっと再生は止まるラグが発生してしまう。これには困ってしまう。