USBも176.4KHz/192KHzまで.../RAL-24192UT1

(11/1 リンクを修正)

 「ついにキター」(※IME 2010で"ついに"と入れて予測変換されたものです...)というネット表現がぴったりの製品が出た。前記事「USBは96KHzまで...」に書いたように長らく小型USB-DACでは96KHzが上限であったが、このたびラトックシステムから発売が予告された「RAL-24192UT1」にて、ついに176.4KHz/192KHzへの対応が果たされた。

 DACへの入力に、S/PDIF入力を持たずにUSBだけという潔さ。入力がUSBだけだとほぼPCとの接続に限定されてしまいユーザが限られるが、"これからはUSB入力が一般的になる"という決断に舵を切ったのであろう。トレードの格言「リスクをとらなければリワードはない」どおりいっぱい売れるといいな。


 さて落ち着いて(実は非常に興奮している)前記事で書いた希望条件をクリアしているかチェックしていこう。

a. DAC部分は外部に持ってくる
 OK

b. PCとDACの接続はUSB、ドライバはOS標準(=WASAPI排他OK)
 接続はUSBだが、ドライバは専用のUSB Audio Class 2.0ドライバを入れなくてはいけないようだ。OS標準ドライバでいくのが理想ではあるがどうやっても難しいようだ。現状Windows7でもUSB3.0用にマザーボード付属のNECのドライバを入れているのでそれと似たようなことか。
 今後サービスパック等、OS側の対応で解決されることを期待してOKにしたい。WASAPI排他はこの条件で書くことではなかったかもしれないが、あくまでもWASAPIは論理回路なので大丈夫だろう。

c. ヘッドフォンアップのように小型でキーボードに横に置ける
 前の記事でも書いたが、前製品を引き継いだシンプルなデザインでもちろんOKだ。

d. 現在の再生中のサンプリングレートが視認できる
 OK。液晶ではなくLEDの表示なのがいい。昔オーディオ機器に搭載された液晶がノイズを出すという苦い経験あり。とはいっても、この前買った家電最大手の最新LEDライトがチカチカして研究所送りになったという、電話の先で技術者もびっくり(興味深々?)の特殊な経験もあり。

>e. DACはUSB接続時に24bit、176.4KHz、192KHZの性能を持つ
 OK。よく問題になる44.1KHzの倍数系も48KHz系とは別に専用のベースクロックを持っているということなので、176.4KHzがクリアに鳴ることを期待したい。

 でその結果どうするかといえば、即購入である。とはいっても発売は12月なので予約をした。ちなみに先着10名様までオーディオ用ACアダプタのプレゼントサービスをやっていたが、どうやら間に合ったようだ。

 しかし待ちきれないな~。モニター貸出をしてくれないかな~。とにかく到着したらやらなくてはいけないことを確認しておこう。まずはなんといってもこれ。

1. WASAPI(排他モード)で176.4KHzが再生できない
 O_k_oがだんまり決め込むこの問題の解決は最重要事項である。

2. Intel Speed Step TechnologyをOFFにしないとプチ音が鳴る
 意図的なジッタをONにしても論理的な音声ストリームには影響しないという点の確認である。記事にも書いているように、PCを購入するとデフォルトでは省エネ、電磁波低減のために、CPU Spread Spectrum、PCI Spread Spectrum、Intel Speed Step Technology(Turbo Boost)などジッタ要因がONになっている。しかもPCによってはこれらをOFFにできないものもある。本来論理的な音声ストリーム層にこれらが影響してはいけないのであるが、何故か現状はこうなっている。この解決もぜひ確認したい。

 最後にこの機器の導入でリスニング環境がどうなるかを確認しておこう。下の図のようにシンプルさを保てそうだ。ヘッドフォンアンプを間に入れるかは悩ましいところだが、経路がないシンプルな方がオーディオとしては理想なので、既存のヘッドフォンアンプは前のPCのCubase環境、E-MUにつなげよう。結局よりシンプルにすることができそうだ。


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