はじめてのUSB-DAC/RAL-24192UT1

 一か月以上待ったがついに来た。しかし玄関で紙袋を受け取ったときは面食らった。オーディオ製品が箱で梱包されていなかったの初めてである。小さいとはいえ立派なオーディオ機器である。表面に張られた精密機械というシールが、なにやらむなしい。

 気をとりなおして開封して袋から2つの塊を取り出す。1つはUSB-DAC本体で、もう1つは先着10名様特典のオーディオ用ACアダプタである。USB-DACはPCからの給電により単体でも動作するが、まずはこのACアダプタを接続し、根岸通信の電源タップの残り1口に指す。

 次にUSB AUDIO 2.0ドライバをインストールして、長らく苦しめられていた176.4KHz、WASAPIによるBitExact出力を試みる。すると本体前面の176.4KHzのランプが灯り、音楽が流れ始めた。ふーっとおもわず一息をつく。ここまで長かった。


 そして2つ目の課題に取り組む。Intel Speed Step TechnologyがONだとプチ音が鳴る問題である。BIOSを書き換えて、Turbo BoostもONにしていざテスト開始。これはまた1か月ぐらい様子をみたいが、今のところ問題ないようだ。

 エージングがまだなので音はぺらぺらだが、ヘッドホンで無音時のホワイトノイズが全く聞こえないのに驚いた。これまで使っていたヘッドフォンアップもかすかに聞き取れる程度だったが、それがない。また音の分解能が非常に高いのに驚く。波の音、特に砂浜で採音された音源では、無数の音の粒子1つ1つがはじけ飛ぶ。

 これでようやくPCオーディオのスタートラインに立つことができた。自分で立てた基本方針をあきらめ、HiFaceなどDD変換やS/PDIFで回避しようかと幾度もおもったが、ようやく目的のシンプルで、今後スタンダードになるであろう環境を得ることができたとおもう。

【在庫あり】オーディオ用ACアダ...

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